ミニコラム、8回目は・・・<健康の根っこ>1つ目「息」(後編)
【ミニコラム】 健康の醍醐味
第8回目 「健康の5つの根っこ」 その1・息の2 ~自然な呼吸をする~
前回のコラムで問いかけました『口を閉じて変に力んでしまう鼻呼吸ではなく、無理なく正しい鼻呼吸をする為に「舌」をどう使えば良いか?』の答えの発表です。
正解は・・・口は少し開いていても良いので『舌の先っぽを上あご(歯の裏面ではなく、歯茎の付け根辺り)の上にそっと付ける』ようにしてみて下さい。 この状態で口から息を吸おうとしても・・・恐らく吸い辛いでしょう。 故に、自然と鼻で呼吸できるようになるハズです。 一度実験だと思って、最初に口を一生懸命に閉じた鼻呼吸をして、次に私が提案する舌先を意識した場合の鼻呼吸とを比べてみて下さい。 断然、後者の方が深~く肺で息を吸えるかと思います(イメージ的には2~3割多く空気が吸えている感じがしませんか?)。
因みに「気」の世界では、この舌を上あごに付けた状態にすると、体幹中央ラインの前後にある気の流れ(任脈と督脈)が繋がって気流が活性化します。 舌が気の流れを活性化させる為のスイッチになっているのです。 気の通りが良い=身体がリラックスできている=余計なコリや症状が勝手に軽減される・・・などの良い事が「舌の位置の意識」をするだけで連鎖して起こるようになるのです。
また、舌が上あごに付いた状態が維持できると、喉の気道が確保されてイビキも軽減されますよ。 と言うことは、睡眠時無呼吸障害の軽減にも繋がりますね。
呼吸をする器官は口ではなく「鼻」です。 年中鼻詰まりやアレルギー性鼻炎になる原因が、正しく鼻呼吸が出来ていない弊害とも考えられます。 少しずつ鼻呼吸をする練習を積み重ねれば、症状は少しずつ変わってきますよ(私がそうでしたので)。
正しく身体に自然な呼吸をする為に、時々「舌」の位置を意識し、間違った位置にあるようなら「舌」の場所を上あごへとリセットしてみて下さい。 1カ月も意識的に続ければ、舌は正しい位置へと戻ってくれます! 勿論、その時の呼吸のリズムは・・・「吐いて(出して)から吸う(入れる)」ですよ!
最後にあえてもう1つ、呼吸についてアドバイスをするのなら「呼吸の深さ」です。 「息を丹田(おヘソの下)まで落として吸う」を時々意識してみて下さい。 肺は肋骨辺りまでしか無いので、勿論イメージ的な意識として実践して下さい。 呼吸の深さが肺本来の位置である「みぞおち」辺りで止まるような感じで吸うと、浅い呼吸であると同時に身体の重心も実は高い位置になりがちです。 しかし、丹田辺りまで息を深く落とすなイメージで吸うと、より深い呼吸になると同時に身体の重心の位置も低くなる(丹田にしっかりと重心が納まる)傾向があります。
低重心の方が心身共に安定感が出て何かと好都合ですよ! 是非お試し下さい。
次月のコラムからは、2つ目の「健康の根っこ」=「食」についての提言です。
今月の提案/良い息は「舌」と「丹田」を意識して!
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