ミニコラム、13回目は・・・花粉症対策 その2
【ミニコラム】 健康の醍醐味
第13回目 アレルギー対策(花粉症の改善方法 その2-自宅の環境作り)
スギ・ヒノキの花粉飛散のピークは過ぎましたが、5~8月はイネ科の花粉が、8~10月はヨモギやブタクサのキク科の花粉の季節となり、アレルギーの有る方は1年中何らかの花粉に反応してしまい大変かと思います(アメリカではブタクサ、欧州ではイネ科の花粉症が主流のようですね)。 前回コラムでは「鼻の正しい使い方」でのアレルギー症状の軽減法を提案しましたが、今回は「家の中の環境作り」から症状を発生させ辛くする方法について提案したく思います。
基本となる花粉症対策は「湿気」。 花粉は水分を含むと飛散しなくなりますので、加湿器で部屋の湿度を上げましょう。 加湿器が無ければ霧吹きを使ったり、お風呂から出た後に風呂場の扉を開けて湯気を家中に循環させるのも有効です。 お掃除は「床の水拭き掃除」から始めましょう。 夜の間にゆっくり床に舞い降りた花粉を、掃除機で再び舞い上げては勿体ないので、先ずは床の水拭きで花粉を除去しましょう。 四つん這いでの「雑巾がけ」は適度な全身運動になり、肩こり軽減・腰痛予防・体幹力UPの効果も有るのでお勧めです!
また花粉対策だからと一日中締め切った部屋は、血流が無い体と一緒です。 部屋の中に「風」という血を巡らせてあげる為に換気は時々行いましょう(部屋の湿度を上げ過ぎて、カビだらけにならない為にも換気は必要ですよ)。
と、湿気対策は良くある平凡な提案ですので、ちょっと違った提案を1つしましょう。 腸の中の環境を想像して下さい。 腸の中では500種類以上の細菌がお互いに絶妙なバランスをとりながら活動しています。 そこへ…悪玉菌を減らそうと思い、大量のヨーグルトを食べて特定の善玉菌だけを大幅に増やす努力をした結果…それで体がとても健康になるかと言えば逆で、腸内バランスが崩れて体調が悪くなる方が多々居られるのが現実です。 部屋の中の環境もこれと同じで、花粉が嫌だと言って清潔過ぎる、まるで無菌室に近い状態を作ってしまうと、少量の花粉で体が反応してしまう「超過敏な身体」になってしまいます。 1つだけの物を必死に排除して改善させるよりも、全体のバランスを整える事の方が実は大切なのです(バイキンマンはアンパンマンには絶対に必要なのですよ!)。
様々な菌や埃に適度に囲まれた生活と言うのが、昔ながらの日本の生活であり、そのような環境ではアレルギー症状は皆無だったと思われます。 畳の部屋が有り、むき出しの梁が有り、土間が有る家…が身体にとっては良い家なのでしょうね。 そのような良い家=良い菌を育てる為に、手作り味噌やぬか漬けの実践、自家製酵母でのパン作りをご自宅で行う事をお勧めします。
色々な菌に触れて体を鍛えるのにお勧めのお出かけ場所は…動物園です! 特に1歳までのお子さんは様々な動物の匂いを嗅ぐことだけで、対菌性が向上して病気に強い子供になります。 このゴールデンウィークは、是非とも動物園や水族館にお出かけ下さい。
今月の提案/過剰な除菌よりも、色々な触れ合いを大切に!