ミニコラム、20回目は・・・<健康の根っこ> その4・想
【ミニコラム】 健康の醍醐味
第20回目 「健康の5つの根っこ」 その4・想(思考が変わると体が変わる)
先月も結果、コラム掲載をうっかりサボってしまいスイマセン<(_ _)>
2016年、心機一転…と言うことで今年もまたお付き合い下さいませ。
前号コラムまでで「動」による体の基礎作りをご理解&実践頂けたようならら、次は「想=考え方」をコントロールしてみましょう。
整体師の仕事をするようになって身に沁みて思う事は「いかに考え方の部分が身体の健康状態に大きな影響を及ぼしているか」と言う事です。 私は痛みの8割以上は脳=思考が作り出している「妄想」であると思っています。 妄想を除外してあげて、正しい痛みだけ(残り2割の部分)にきちんと貴方自身が向き合えるようになると、身体は勝手に治ってくれるようになっている…と経験上断言できます。 と言うことで今回は「妄想の痛み」を取り外す簡単な方法をお教えしたいと思います(故に私は、「整体」と言う肩書きだけでなく、「整心師」と名乗って活動しております!)。
その方法は、言葉にすると超簡単。 「感情」と「感覚」とをきちんと切り離して分けてあげることです。 例えば…膝に激痛が発生した場合、その「痛み」の「感覚」を真正面から味わい尽くせると、その痛みは何故か減少して「在っても良い痛み」へと変化します。 しかし脳は「妄想」をするのが大好きな臓器です。 痛みが発生すると、「感覚」以外に「恐怖心と言う感情」を作り上げ、「前と同じ痛みがまた起こった」とか「この膝の痛みが一生治らなかったらどうしよう…」と言った妄想=「感情の物語」を即座に作り上げてしまい、実際の痛み以上の激痛が発生してしまいます。 すると思わず「痛い痛い」という言葉を発してしまい、その言葉につられて体が更に緊張してしまい、更に痛みが増してしまう…と言う痛みの負のスパイラルに!
終わったはずの「過去」の出来事との比較や、本当に起こるかさえも判らない「未来」の妄想が入ると、必ず余計な「感情」が発生してしまいます。 しかし「現実にある本当の痛み=感覚」だけに貴方が向き合えるようになれば、痛みは必ずコントロール&軽減できるようになります。
実際の痛みに対峙する場合、例えば膝痛なら…まずは貴方が発する言葉を矯正しましょう。 「痛い・苦しい」は感情が思わず出てしまうのでダメです。 「痛み・苦しみ・感覚」と発言するのが正解。 次に実際の痛みを観察しましょう。 膝のどの部分が本当に一番痛いか?どれ位の深さの所が痛みの中心か?痛みの質を言葉で表す(ジンジン、ピリピリ、ピキッなど)としたら?痛みを10段階で評価すると今どれ位か?…このように何となく今まで眺めていた痛みを真正面から「観察」します。 すると…少しずつですが必ず痛みは変化します。 この観察を繰り返すだけでも痛みは半減出来ますよ!
次回は現代人の一番の問題、ストレスのコントロール方法のお話をさせて頂きます。
今月の提案/「感覚」を「感情」抜きで味わい尽くせば身体は必ず変わる!